ご挨拶
2020年4月、第1回緊急事態宣言を黒字化させた男
『ピピピー、ピピピー』とテレビに緊急ニュースの音が流れた。
2020年3月29日の夜、その時僕は、自ら経営する大衆酒場店で仕事をしていた。
流れたニュースは『コメディアンの志村ケン、新型コロナ感染で死亡』。
当時、まだ新型コロナに関しての正確な情報は乏しく、感じたことは少しの恐怖と少しの不安。全身の力が抜け、今でも覚えているが強烈に鳥肌が立った。
『とうとうこの日が来たか…』『これで店にはお客は来ないだろうし、来させたらアカン…』
お陰様でお店は大繁盛していた。3密どころか5蜜、トイレに行く通り道が塞がるほど。
コロナ目線で考えると、おそらく店は、とても危険な場所と自覚していた。
頭の中ではすでにボンヤリではあるが、どう動くか決めていた。
緊急事態宣言が発令される10日程前のこの日、店の一般営業は停止して、すべてテイクアウトに切り換える心づもりはしていた。
別店舗の洋食レストランも含めて、企画を続けざまに連発した。
家庭で奥さんが少しでも楽になれるよう、和洋中を日々組み合わせた飽きの来ない弁当。
少しでも家でお酒を楽しめるよう、“宅呑みセット”なるものを、こちらも和洋中を日々組み合わせた。近隣のお店がまだ右往左往している最中だが、大衆酒場たる居酒屋がその店のメニューをテイクアウトで顧客に提供することは、店への来店の抑止力となった。
緊急事態と言えど、卒業や入学、誕生日に結婚記念日と、人生の節目や大切な日は訪れる。だからこそ、それに相応したパーティーセットや果物をふんだんに使ったフルーツタルト、閉塞感が漂う社会で、子ども達が少しでも楽しめるよう、“セルフで作るタルト”のセット、メッセージチョコを食花で埋もれさせた、サプライズな母の日のタルトを作って販売した。
その様な事を二足先に決めた僕は、この後飲食店が迎えるレッドオーシャンなる競争を、笑顔で溢れ毎日を楽しみながら、ブルーオーシャンな海を泳ぎきれた
『3000円以上の購入で配達可能!または店での引き取りで、消費税8パーセントをサービス!』。少ない人員のオペレーションでの配達、社内に異論もあったが勝負をかけた。もちろん、勝算はあった。おそらくほぼ配達は無いだろう。緊急事態宣言で不測の休暇となった世のお父さんが取りに来るだろう。まだUber Eatsなどのサービスが提供されていない、都心から離れたデリバリーに不慣れな枚方という郊外の街。face bookやSNSが成熟する中、少し知り合いが多い僕の店。1700件近くのテイクアウト注文での配達はわずか6件ほど。その6件は、読み通りすべてが豪邸でした(笑)
勤務時間は朝が2時間ほど早くなり、ただただ凄い数の料理を作り続ける日々は清々しく嬉しかった。
緊急事態宣言が解除された5月末、伝票やレシートを見ながら色んな数値を整理した。驚くべき数字だった。件数・客単価、どれも想像を超えていた。そして誇れるような利益が出ていた。
これは俗な誇張もなく、すべてが事実である。
このエピソードで僕が何を伝えたいのか?
伝えたいことは沢山あるが、一番伝えたいこと、それはマーケティングの重要さ、
つまり人の心を読み解くことの大切さである。
コンサルティング会社として長く培われたマーケティングとデザイン力という強み。
眺め、意見するだけのコンサルティング会社とは一線を画し、飲食業としてリアルに日々裏打ちされた知見。
これが我々、PARTNERS JAPANの最大の武器、強みである。
ぜひとも、お手伝いをさせていただき、その真価を試していただきたい。
会社概要
PARTNERS JAPAN 株式会社
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道下 龍浩プロフィール
PARTNERS JAPAN株式会社 代表取締役社長
1967年能登半島にて生まれ、大阪で育つ。趣味は旅行とワインと立飲み。
職歴:監査法人・OSAKA Blue Note・外資系ホテル・建設リース会社
経営歴:足場工事・家具屋・インテリアショップ・フランチャイズ本部・デザイン会社・ケーキ店・生花店・ギフトショップ・コンサルティング会社・学習塾・不動産業・飲食業など
アルバイト歴:新聞配達・ライン作業・物流倉庫・ファミリーレストラン・スポーツクラブ・喫茶店・訪問販売・荷揚・引っ越し・大衆酒場・エレベーター工事会社・ガードマン・キャバレー、その他まだまだ!